2013.12.13-14
川沿いで
野外舞台を見ている
両親がとなりにいる
子供がたくさん
どこからか手榴弾が飛んできて
舞台に転がる
不発弾だったようだけれど
いつ爆発するかわかったものじゃない
わたしはそれを川に投げ入れる
もうすぐ爆発するぞと声が上がり
大人達は身をすくめる
とっさに子供達の手をとり
近くの公共建築へ入る
5人ほどのこどもはみんな赤毛で
親がどこでどうしてるのかとぼんやり思う
奥深くの部屋へ子供をおしこみ
子供たちに毛布をかけ
わたしは毛布の上から子供たちをおさえるようにしてじっと待つ
わたしは子供たちを助けるふりをして
自分が一番あんぜんなところに早くいきたかった
うちの両親は いま川辺にいるのだろうか
びりりと空気がしびれわたしの背中に
細かいガラスの破片が突き刺さる