2014.7.11-12
わたしはJALを操縦している
のっそりと住宅の間をJALがすすむ
後ろの座席に両親をのせて
父は身体が動かなくて
日に5本の麻薬を打ち、活力を保っている
父の身体が痛みを訴えはじめると
母がかけより注射をうつ
「ありがとうだいぶ楽になった」
2013.12.13-14
川沿いで
野外舞台を見ている
両親がとなりにいる
子供がたくさん
どこからか手榴弾が飛んできて
舞台に転がる
不発弾だったようだけれど
いつ爆発するかわかったものじゃない
わたしはそれを川に投げ入れる
もうすぐ爆発するぞと声が上がり
大人達は身をすくめる
とっさに子供達の手をとり
近くの公共建築へ入る
5人ほどのこどもはみんな赤毛で
親がどこでどうしてるのかとぼんやり思う
奥深くの部屋へ子供をおしこみ
子供たちに毛布をかけ
わたしは毛布の上から子供たちをおさえるようにしてじっと待つ
わたしは子供たちを助けるふりをして
自分が一番あんぜんなところに早くいきたかった
うちの両親は いま川辺にいるのだろうか
びりりと空気がしびれわたしの背中に
細かいガラスの破片が突き刺さる
2013.12.13-14
全国の公立芸大の教員から
各大学数名の代表者を集めて
公立芸大の教育を見直す会というものに参加する
わたしとおすしは我が芸大の学生代表
ここで各大学の先生から
教員がいかなる教育を施しているか
それが学生にとってどうなのか
数々の質問をされるらしい
金○君はちゃんと授業をしているのかね
いえ、あまり
かつし○君は彫刻について君に何を教えてくれる
うーん、
東京の先生方が我が芸大の教員の質を嘆く
学校で一番嫌われている先生は誰かな
そうきかれたら、あの先生だけれど
嫌われているだけで悪い先生じゃないから
こんなところで名前を出すのはかわいそうだと
渋っていると
先生方が一人づつ
失礼するよ
といって席を立つ
学生が発言を渋った場合
その場にいる教員のなんらかの力が
作用している可能性を考え
学生が発言するまで
先生方が一人づつ消えていくというシステムらしい
迫られている
2013.12.12-13
海でさびき釣りをしている
風がちょっとつめたくて
耳元でびゅうびゅういってる
海の匂いがイイ感じ
撒き餌しなくてもつれちゃうくらい
大きな群れがきていて
竿の震えがとまりません
アジの群れに混ざり
マグロの群れが押し寄せてくる
ノリでつれないかな
黄色のやっすい竿をなげてみる
2013.12.11-12
緊張で歯を食いしばっている
すると歯がゆれて
奥歯がぼろぼろ抜けていく
2013.11.16-17
一軒家に母と二人で住んでいる
夜な夜な向かいの小屋でたむろするヤンキーが
爆音を流していて寝れない
その小屋はアート町づくりなんとかNPOみたいな
ありきたりだけど変な名前の団体のコミュニティスペースらしい
私は母と団体の代表と会い、話すことにした
毎晩ヤンキー溜まってうるせえんですが
何故夜中でも自由に人が立ち入れるようになっているのか
スペース管理はどうなっているのか
そもそもここなにするとこなんだよ
ここはアートを中心としたコミュニティ、まちづくりの形成をうんたらかんたら
ギャラリースペースも週に一度展示がかわりうんたらかんたら
アートの力で人と人との繋がりをうんたらかんたら
何言ってんのかわかんねえよ
あそこで夜中にたむろして爆音がうるさすぎる奴らはなんなの
みんなラリってるじゃん
それも、一種のアートですね
衝撃
それも一種のアートですねという無限に広がる言葉
こんなのアートじゃねーよ
ていうかアートってなんだそれ
真剣に作品作ってる人に謝れよ と思ったとき
後ろから母が
ああ、それはアートやね
2013.9.20-21
わたしは東京のデザイン事務所でアシスタントをしてる
ふるい大きな家を買って、誰かと一緒に住んでいる
真剣に見つめる